SAVVY 2018年2月号 「THIS YEAR’S GIRL 彼女に夢中!!」(2018)

京阪神エルマガジン社「SAVVY」2月号(12/23/2018発売)「THIS YEAR’S GIRL 彼女に夢中!!」
第7回は「アリー / スター誕生」主演のレディー・ガガです。

New spot illustration for the magazine SAVVY February issue.
This is Lady Gaga  from the movie  “A Star Is Born.”


私はオリジナルの「スター誕生」は観ておらず…というよりも、今回の「アリー」公開にあたって『オリジナルがある』ということすら知らなかったです。そんな無知な私でも「どこかで聞いたことある話しだな」という感想を抱いてしまうほどに、何度も形を変えながらも語られる、人間関係において普遍的な物語でした。二人がどのように出会い、どのような関係になっていくかが全てわかってしまっているほどでした。けれども私はスクリーンに釘付けでした。

世界のトップスターであるガガ様の「こんなステージでアタシ…歌えないヨ!」と動揺する表情をアップでまじまじと見守れるのですがどう見ても、本当にしか見えない。アタシ、歌うの?歌わないの?歌うの?やっちゃう?無理だよ!歌う!?と気持ちが激しく揺れ動くその振動まで感じれるほどの臨場感でした。
今作で初監督というブラッドリークーパー、企画を師匠であるクリントイーストウッドから引き継いだとのことです。主演はガガ様がいい、と決めたのもブラッドリーらしいです。すごい先見ですよね。そして数年かけてギターと歌の練習も重ねたのだとか…こういうハリウッドスター達のコツコツと努力を重ねたエピソードは毎回聞くたびに尊敬の気持ちが膨れ上がってどうにかなっちゃいそうな気分になります。

そんなブラッドリー、本当に素晴らしい演技で終始見入ってしまいました。大人で、人気者で、いろんなことを経験していて、めちゃくちゃに色っぽく、激しく脆くてとても傷ついている、すごく優しい人…という佇まいが溢れ出てきていました。そして彼が表現する「落ちぶれ」という状態には映画だということを忘れ、ショックをうけるほどでした。彼の周りに集まる人との対話のシーンもどれも印象的で、兄との関係や、彼の家族に対する思いを感じれる時、非常に切ないです。

知っている物語だけど、こんな気持ちになるなんて知らなかった。というような気分です。ラストのアリーの歌う姿を観ながら、日本で歴史に残るような特大ヒットしたラブストーリーといえば、「タイタニック」ですが、タイタニックような、大勢の人の心に届く映画になるんじゃないだろうかと考えていました。しかし今年はボヘミアンラプソディ人気がまだまだすごいですね。映画館が賑わうのは、大好きなタイプの祭りです。