パッドマン 5億人の女性を救った男 (2018)


試写会にて「パッドマン 5億人の女性を救った男」を拝見しました。

現代のインドにおいて生理用品の普及率は、この物語の始まりの時点ではナント12%(!)ととても低く、本作の主人公ラクシュミの妻も例外ではありませんでした。結婚したての愛する妻はギョっとしてしまうほど使い古した布でなんとかやり過ごしながら生理期間中を耐えているような状況でした。理由としては市販で売られている生理用品はあまりにも高価であったからです。

自身の家族を幼い時になくし、学校にも行かなかったラクシュミにとって、結婚をして初めて女性がこのような方法を選んでいることを知り、それにについてとても真っ当に「おかしい」と思ったのです。しかし、女性の身体のメカニズムである生理について少なくともラクシュミが住んでいる地域ではそれについて話題にすることも非常にタブー視されており、薬局でもまるで生理用品は闇市で売買している商品かよ!とツッコミをいれたくなるほどの扱いでした。

ラクシュミは、「知らない」という武器を非常に素直に使います。どう考えても、それが世の常だったとしても、僕はおかしいと思う!という疑問を行動力へと変えていきます。そして、ラクシュミはあることについても、とってもよく「知って」います。「知らない」と「知ってる」ことをただひたすら一途に追いかけ、運命が彼を待つ未来へと彼はいろんな縁をつなげていくのです。

ラクシュミ、すっばらしいのですが、彼はあまりに一途であまりにひたむきです。オイオイオ〜イ!気持ちはわかるがそれはアカンて!ということにも嬉々として取り組みます。シュンとする彼の表情を見てるととても心が痛むと同時に「ホレみたことか…」とも思ってしまいます。そんな彼のドタバタを救うのは知識、インターネット、そして女神!(女神役のソーナム・カプール、本当に美しい)

そして何よりもラクシュミが英語でスピーチをするシーンがあるのですが、これが本当に素晴らしかったです。言葉は、やはり学者や研究者でないかぎり、学んだ上で絶対に自分の方法でいいので「使う」ものです。そのことについて本当によくわかっているラクシュミ。彼の飾らない人柄と聡明さがとてもよく伝わってきました。

余談ですが、縁あって今年から英語を教える仕事を始めました。それを通してたくさんの頑張っている生徒たちに出会いました。そこから触発され、私自身も韓国語をなんとかわかるようになりたくて、勉強している身でもあります。こういった事からこのシーンには大きな勇気をもらいました。新しい言語をがんばって勉強している全ての人に見てもらいたいです。

ラクシュミには実在のモデルがいて、その方のTEDでのスピーチも実際に見ることができます!映画同様、とてもチャーミングな方でした。