2019年の映画初めは、神戸国際松竹にて「アイ・フィール・プリティ! 人生最高のハプニング」でした。
みんな大好きアメリカン・コメディエンヌの最終兵器、エイミー・シューマーの主演最新作です。前作の「エイミー、エイミー、エイミー! こじらせシングルライフの抜け出し方(Trainwreck)」で見せた彼女の心の内までもが伝わってくるような素晴らしいダンスシーンが記憶に新しいですが、今回もありますよ! 彼女の全身全霊の踊りを、ぜひ楽しみにしていてください。揺れる腹の肉も自信たっぷりに輝きます。本当に良いシーンです。
自分の容姿に自信が無く、塞ぎこみがちだったレネーがある日、文字通り頭を打ってから自分がハチャメチャな美人に見えるようになっちゃって…?(けれどそう見えるのはレネー本人だけ!)という、説明不要に大好物な展開。マージ美しい私モードのレネーと、何も変わっちゃないレネーと話す人々の会話の噛み合いっぷりが面白いです。そうです、なんと噛み合ってしまうんです。
自信をもって明るく楽しくどんな人とも接することが出来るようになったレネーは、本来持っている気持ちを大胆に表現することで憧れの仕事も素敵な恋人も手に入れます。このボーイフレンドがまた非常にナイスガイで、レネーと二人で関係を育てていく様子にはレネー本当によかったね…とじんわり涙。
手に入れるものもあれば、人間なのでもちろん調子にのって大失敗も。そして何よりも、レネーは頭がおかしくなって、鏡に映る自分を美人だと思いこんでるのです。そんなレネーに本当に必要な成長の機会はどのように訪れるでしょうか?
What if you could change everything without changing anything? / もし何も変えることなく全てを変えれるとしたらどうする?
と、公式のトレイラーにあった通り、何も今までと変わっていないのに人生の全てが変わる、そんな魔法みたいな現象の鍵があるとすればやはり鍵は「自分」にあります。自分が自分に対してする「私はこういう人間だ」という認識によって起こす行動や振る舞いに世界がそのように応じてくれる、という非常にスピリチュアルなテーマをエイミーシューマーは最高に楽しく駆け抜けていきます。
全世界を恨むような顔、人生に愛されて幸せいっぱいの顔、決意が全身を覆うような顔…エイミーシューマーは今、自分が何モードなのかその顔で余すことなく伝えてくれる演技が本当に素晴らしく、観ていて本当に楽しい。どんな表情も見応えがありましたがやっぱり私の人生は私だけのものモードで不敵に微笑む彼女は最高です。早くも次回作が待ち遠しくなるようなエイミーっぷりでした。
とあるシーンでアリシア・キーズのGirl On Fireが流れるのですが、まさに〜!の気分でなかなか最高でした。オチも良いです。余談ですがみんなにとってもI feel prettyになれる音楽ってあると思うのですが、私はまさにハロプロがそうです。聴いてるだけであの日憧れていた素敵な女の子になっているような気がします、それって本当この映画の通り人生を変えてくれるようなことなので私はつんくさんが本当に大好きですYO