「キングスマン:ゴールデンサークル 」 (2018)

OSシネマズ 神戸ハーバーランドキングスマン:ゴールデンサークルを観ました。

(監督:マシューヴォーン キャスト:タロンエガートン、コリンファースなど)

前作のキングスマンは、若者の成長の物語でした。

コリンファース演じるハリーが荒れた生活を送っていたタロンエガートン演じるエグジーを導いていくその過程で、ハリーの大事にしてきた美学に触れたエグジーが変わっていく様子は本当に心を打たれるものがありました。

タロンエガートンはこの映画で初主演!(というかほぼ初出演)という状況にも観客として彼の役者としての運命を感じてしまわざるをえませんでした。物語の核に付随したとても素敵なファッションにシュっとした美術、おちゃめなキャラクターたち、はっちゃけた演出、ちょいグロ感などがイキイキと輝いて見えたのです。

まだまだ続いていけるような余韻をしっかりと残した前作だったので、続編の知らせには心踊りましたし、ええ、なによりも、チャニングテイタムさまが…参加なさるというじゃないですか…トレイラーからその良い男オーラが画面を充満。英国紳士?知るかよ アメリカングッドルッキングガイがかますぜ!という出で立ちにわたし大興奮。公開を心待ちにしておりました。(ところでなんでハリーもばっちり出てるのかな)

結果、見事にガッカリ…というかお預け状態をくらってしまうはめに。トホホ

今作のキングスマンは、そのアクションシーンのさらなるハデさやわるふざけ感のレベルアップ、VFXのパワーアップ、いろいろ見応えをちりばめてはいるのはとってもわかるのですが前作にわたしが感じたキングスマンとしての精神性…というところに重きを置いてないので(というかエグジーが随分成長しきっているのでね、その要素を繰り返せないのはわかりますし立場が逆転してハリーを心配する…という様子も加えたりしているのですがこの仕組みにも観客としてどうにも納得しきれない)気持ちをグっと掴まれることないまま…という印象でした。

チャニングテイタムさまが大暴れする展開さえあれば、ああチャニングテイタムさまがそのデニムのジャケットをさっと脱ぎ捨てて軽快に踊り出す展開さえあれば…(あの踊りはナシですナシ!)